叶埼灯台 [廃墟&近代化遺産]
北緯32度44分51秒
東緯132度48分10秒
高知県土佐清水市にある叶埼灯台
黒潮迫る海に飛び出た叶崎に
真っ白な灯台が建っています。
アクセスは簡単
岬の付け根まで道があるので
そこから遊歩道を歩くこと2分
木のトンネルをくぐると
小さな可愛い灯台が目の前に
[叶埼灯台]
明治44年(1911年)8月に初点燈された
灯台です。
プレートを見たら昭和43年に改造されてるみたいです。
(改造って表記はあまり見ないな)
レンズは固定式のフレネル式で
高さは8.3Mと中型の灯台ですが
八角形のデザインがとっても可愛いですね。
見た目は真っ白ですが
煉瓦造りでございます。
保存灯台になっていて
小さな公園の中にありますが
誰も居なくて波の音しか聞こえない風情たっぷりな灯台でした。
帰りもまた木のトンネルを抜けます。
足摺岬に向かうまでの絶景ルート上にあり
有名な足摺岬の灯台よりカッコいい灯台はココ
東京製綱小倉工場事務所跡 [廃墟&近代化遺産]
錆びた南京錠が開けられ
きしむドアが開らかれる
[東京製綱小倉工場事務所跡]
北九州の小倉北区の国道沿いにむか~しからある
赤煉瓦の廃墟。
会社はまだあって現役の倉庫などが同じ敷地にあるのだけど
この事務所跡はずっと前から廃墟のままでした。
もちろん普段は敷地内なので
入ることはできないのだけど
今日は私の為にドアが開いてる。
いや、アートイベントとして公開してるだけなんだけど
公開のタイミングを見て
アートに興味があるふりをして潜入してきました。
外観は赤煉瓦のイギリス積となっていて
とぉ~ても萌える仕様になっております。
長い歳月をかけないと作れないこの煤けた色
そして潮風にさらされ片方が
錆びて落ちてしまったノブと呼ばれる屋根の装飾
すぐ隣町にレトロな建物で有名になった門司港レトロがあるけど
一企業の建物でここまで意匠に拘った建物は少ない。
彫刻のほどこされたファサードと
洋館らしさを演出する丸く飛び出たバルコニー
こんなオシャレな事務所で仕事がしてみたいわ。
1906年(明治39年)に竣工した建物で
工場は当時大きな産業だった筑豊地区の
炭鉱の為のワイヤーで財をなした会社らしい。
では、中へ・・・
傘立てもちょっとオサレ
中は煉瓦の建物にありがちな
漆喰の壁です。
板張りの床には
オイルヒーター
いや、ボイラーを使うヒーターか?
二階に上がる階段はギシギシと音はするけど
まだしっかりしています。
手すりの彫刻がまたいい感じ。
もちろんナデナデしてきました。
登りで右手側は手すりだけど
左手側は・・・
壁にめりこんどったわ。
二階にある部屋の表示 ↓
覗くと一段高い床が設けられていました。
ベットみたいにして使っていたのかな?
そして洋館に無いといけない奴
マントルピース(暖炉)だよ。
マントルピースはまだ綺麗でしたが
横の壁がもう限界です。
漆喰が剥がれ落ちて
わたしの好きな煉瓦が丸見えになっています。
お気づきかと思うけど
数枚前から写真の色がへんちくりんでしょ?
これ、アートイベントのライティングなのです。
もうどんなにホワイトバランスをいじっても
へんちくりんな色にしか写んねぇ~。
わたしもへんちくりんな色になってアートに一部になって来ました。
ワイヤー需要は世界大戦から関東大震災にかけて
需要を伸ばしたようだが石炭産業の衰退とともに
この小倉工場は縮小されて事務所は廃墟の道を辿ったようだ。
普段は閉ざされているが道から見えるので
それほどレアな存在では無かったが
貴重な中が見れてヨカッパ、よかっぱ。
実際はこのアングルより国道から見た方がかっこいい
赤煉瓦の廃墟はココ